ここではCONTAXのボディの持病とも言える、よくある症状を
実際の音を使ってご紹介いたします。
あなたのボディ、知らず知らずのうちにこんな音していませんか???
このコーナーで診察してみてください。
症例1・139Quartzのシャッターナキ
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1979年発売の139Quartz。小さなボディとすっきりとシンプルなデザイン、見やすいファインダーで人気の機種です。また、故障が少なく丈夫なのも大きな魅力・・・なのですが
発売から約30年も経っているおじいちゃん(おばあちゃん?)カメラなのでさすがにそろそろお疲れ気味の個体も出てきています。
その症状で一番多いのがズバリ、シャッターナキ(シャッター鳴き)。本来はこのように気持ちのいい音なのですが
鳴いている固体は「キュン!」というような音がしてしまいます。原因はというと単なる油切れ。自転車のブレーキも油切れすると「キィーッ!」って音しますよね。
簡単に言うとアレと同じことです。実用上は全く問題ないので、気にならない方は、安く買ってそのまま使うか、気になる方は、鳴いていない個体を探す(整備済み等)のが一番です。
症例2・AXのシャッターナキ
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MFレンズでのAFをフィルム面を動かして可能にしたという独自の方法で衝撃を与えたAX。
このカメラも上記の139と同じシャッターナキの症状が出てしまう時が稀にあります。
補修期限は残念ながら過ぎてしまいましたが、まだ何とかこの症状は直してもらえそうです(2009年現在)
音を聞いてお手持ちのAXと比べてみてください。
症例3・RXのシャッターナキ
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ベーシックなデザインと性能で定番中の定番であるRX。
この機種は撮影に影響のある(写真が撮れない)ような故障はほとんどしないのですが、唯一とも呼べる弱点がこのシャッターナキ。
理由は皆さんご存知の通り基本的には油切れです。仕方のない事なんですけどねー。。。。。
突然ですがここで一つ、賢く修理に出す方法です。
油切れの症状が出たら、すぐに出すのは・・・・ちょっとだけ考えてみてください。(どうしても気になって夜も眠れない方はすぐ出してください)
この修理は何度も申し上げておりますが、基本的には油切れなので油を差すだけ。(油を差すにはかなりバラさないといけないのですが)
ですが、人件費が掛かるため修理代が¥12,000ぐらい掛かってしまうんです。(※詳しい修理代金は京セラサービスにお問い合わせください)
なので、ついでにミラーずれ・液晶モレ等の調整を一緒にやると1回分の修理代(人件費)が浮いてお得というわけです♪
つまりいくつかの症状が出たときに修理に出すということです。
上手にメーカーサービスを利用してみてください。
症例4・STの巻上げナキ
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発売当時¥200,000だったボディもだいぶお求め安くなったST。
根強いファンも多くいらっしゃいます。
このボディはプロのメイン機・サブ機として使われていて、カタログスペックに載らない外側からは見えない所に
高級な部材を使用し贅沢に、そして頑丈・堅牢に作られているのですが
唯一とも言える弱点なのが、巻き上げナキ。
サンプルを聞いて、もしお持ちの個体が鳴いていたら早めのメーカー整備をお勧めいたします。