新たなる争い

 ドイツの敗戦が時間の問題となった1945年2月4日〜11日までの8日間、アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルト、イギリス首相ウィンストン・チャーチル、ソ連首相ヨシフ・スターリンの3人がクリミア半島のヤルタにて8日間に渡り会談が開かれた。このヤルタ会談でソ連はドイツによる戦争の被害は天文学的規模だとし、賠償総額は、100億ドルと結論を出した。このあまりにも莫大な賠償要求にアメリカ、イギリス両国は難色を示すが、米英ソから成る賠償委員会をモスクワに設置することで合意に至り、この会談は終わった。
  この時、すでに資本主義国アメリカと社会主義国ソ連との対立は始まっており、後に冷戦へと発展していく。このドイツ占領については領土よりもドイツの技術の奪い合いだった。ドイツはミサイル、ジェット機など、これからの戦況を左右するような最新技術の宝庫であった。この最新技術の奪い合いにツァイスも巻き込まれていく・・・。

 

 

 

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