雪ふる街

 

 ポーランド侵攻の後も、快進撃を続けるドイツ軍はノルウェー、デンマーク、オランダ、ベルギー、フランスも占領していく。次にヒトラーはイギリスを空爆し降伏させようとしたが、イギリスは降伏せず抵抗を続ける。不審に思ったヒトラーは、もしやイギリスはソ連のドイツ参戦に期待しているのではないかと考えた。
  そこで、ヒトラーは不可侵条約を破棄しソ連に侵攻を開始、冬までにモスクワを占領するよう命じた。電撃作戦により快進撃を続けたドイツ軍であったが、モスクワ西方60kmのあたりでロシアの厳しい冬がやって来てしまい、冬の装備を十分に準備していなかったドイツ軍は敗退、撤退を始めた。優秀な指揮官であるヒトラーさえも、ロシアの”冬将軍”を計算に入れることはできなかったのである。ここでドイツ軍優勢の戦況が大きく変わり始めた。 
  このころ太平洋では日本とアメリカが戦争中にあり、開戦当初は日本軍優勢であったが、ミッドウェイ海戦の日本軍大敗により、こちらも戦況が変わりつつあった。

 

 

 

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