Planar T* 1.4/50 West Germany

 
 

 標準レンズのプラナー50mmF1.4に西ドイツ製があるのか?・・・連日問い合わせが絶えない。その辺の質問に一刀両断したいと思い、このページを作ってみた。なお、実物を持っている貴兄がいらっしゃったら、資料の提供にご協力頂きたい。

 上の写真のように、25番代の実用可能な試作があると言われている。これを基準に、ヤシカの岡谷工場で製品が作られたと考えられる。ネジはまだ現在のプラスネジではなく、マイナスネジが使用されている。本来、カール・ツァイス社にある物なのだろうが、コレクターズアイテムとして君臨している。市場にはそうそう顔を出すことはなく、老舗カメラ店やコレクターさんに強力なコネでもなければ手に入れることはまず不可能と考えたほうがいい。00番台の物もあるらしいが、カタログ撮影用のモックで撮影はできない。

         

          

 これは570番代のプロトタイプ。75年に実際に発売されたのは581番代から。これは光学系も決定前なので、現行品とは異なる。絞り羽根は現行品は6枚だが、このプロトでは8枚あり、上の写真を見れば分かるが綺麗な円形絞りを呈している。MMタイプ以上に綺麗な絞りなのだが、実用化されなかったのが残念である。下の写真のようにマウントは黒ではなく、180mmのゾナーのような白い金属マウントである。もちろん、Lens made in West Germany の刻印がある。

 

 

 

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