S-Planar60mmに世代って知ってる?
RTSの為に用意された近接撮影用の Special-Planar T* 60mm F2.8 現行日本製のマクロプラナーが発売されるまでの 1976〜1989の約13年間、 長期に渡り旧西ドイツにて生産されたわけであるが、 実はマイナーチェンジではない設計変更が2度あり、 3世代存在する。 目的は構造の簡素化によるコスト削減と、 部品点数を減らしての組立て簡素化であろう。 一番新しい世代はドイツ製ということ以外、 現行のマクロプラナーとほとんど変わりない。 さて、この世代の違いの紐を解いてみよう。 |
左から 黒マウント初期型、黒マウント後期型、白マウント最終型と名付けることにする。
上段はレンズを∞の位置に、下段は等倍まで繰り出したマウント側の状態。
黒マウント初期型は内面反射防止構造が素晴らしい。
黒マウント後期型以降はこの機構は悲しくも省略されてしまった。
ということで、黒マウント初期型にはそれなりの価値がある。
61番台の後半あたりで後期型に切り替わっているようだが、
正確なデータは手元に無い。
黒マウント後期型と白マウント最終型は、マウントの色以外ほとんど変化は無い。
大きな変化は無いが、S-Planarは後群ユニット整備用のカニ目(赤い○)がある。
また、後群ユニットから最もボディに近いレンズを外すカニ目(黄色い○)もある。
上記のように国産Makro-Planarには部品点数の減少が見られる。
ドイツ製は1枚づつがバラバラになるので、
MTF検査をしながらレンズの相性をチェックしていた。
国産は後郡が完全に固定されており、
ドイツ製ほどの微調整は難しいと考える。