RTS七変化
1975年に満を持して登場したポルシェデザインのRTS
一口にRTSと言っても様々なヴァリエーションが存在する
ここではRTSの七変化をご紹介しましょう
ヴァリエーション1
まずは派手なところから
RTS GOLD
プラナー50ミリのゴールドも同時に用意された
1982年に発売
本体はトカゲ革張り、桐箱入り
定価はレンズとセット販売で58万円と高価
ヴァリエーション2
同じゴールドでもシックな輝きの梨地
RTS GOLD MAT MODEL
トカゲ革のようだが実は豚皮のエンボス加工
初期ゴールドモデルはキズが付きやすく
出荷が困難な為に仕様変更された
中国や欧州に多く、日本にはあまり出ていない
ヴァリエーション3
7変化の中では最もエレガント
RTS オーストリッチモデル
日本国内発売5周年を記念して
1981年にエントリー
フロントにはメダル埋め込みの為
RTSのロゴはファインダー左側に移設されている
オーストリッチ革は個体差が非常に大きく
エクボの出方がそれぞれであるが
写真の個体は実に美しい
高級感たっぷりの限定モデル
当時の売価は一般モデルと同じだが
中古市場価格はゴールドをも上回る
ヴァリエーション4
これは多くの謎に包まれている
RTS デモンストレーションモデル
内部パーツは欠品しており実用はできない
底板のみゴールドプレーティングされている
@RTS発売時にカメラ店の店頭デモとして用意された
Aヤシカのカメラ展示発表会用に特別に用意された
B海外のディーラーに外観サンプルとして用意された
様々な説があるが明確ではない
底板の番号からして@の確率は低い
ヴァリエーション5
歯科医をはじめとする医療用に特別に用意された
RTS メディカルモデル
底板にメディカルの刻印がある
主な仕様変更は下記の通り
@シャッターボタン誤触を防ぐ為にリングが付加された
A正面右側にシャッターダイヤルロックが付加された
Bマクロフラッシュ用にシャッターダイヤル1/60にクリックがある
医療用としてはこの他に137MD(ヤシカブランド)がある
ヴァリエーション6
オリジナル
これが1975年に発売されたRTSである
途中で張革交換をすると
風合いのやや異なる革に変わってしまう
オリジナルは比較的パリッとした硬い革である
この革は平面性が高くRTSを最も美しく見せる
ヴァリエーション7
張革交換
写真で見るとよく分かるが
オリジナルと風合いが異なる
ややソフトな感触で手によく馴染む
実際に使用することを考えるとこの革は便利である