Mirotar:ミロター

 
 

 ミロターは非常に明るい(現行品は当てはまらない)超望遠反射光学系のレンズである。大口径望遠レンズの場合、色収差と背中併せではあるが、反射鏡の使用により、その欠点が完全にクリアできたのである。補正用レンズは屈折率の低いガラスで色補正されているので、全域にわたり完全な焦点を結ぶ。従って赤外線撮影でも、焦点補正無しで使用できるのである。
 光学系は天体望遠鏡に用いられているカタディオプトリー光学系で、集光用の主鏡と、散光用の副鏡から成り立ち、その前後にレンズを配置した設計となっている。また、反射鏡後方のレンズは、各収差を良好に補正する役目を担う。
 表示されている口径比は、露光時に変化させることはできない。内蔵NDフィルターやシャッタースピードにて露出調整を行う。各収差が完全に除去されている上、画面全体にわたり均質な画像を生むので、報道・動物写真などに威力を発揮する。

 

 

 

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