MMとAEってどう違うの?
早い話、作られた時代が違うのである。CONTAXのY/C(ヤシカ/コンタックス)マウントのレンズには、大きく分類してAE(Auto
Exposure)タイプとMM(Multi
Mode)タイプの2種類に分かれる。
そもそもAEという名称は本来無かったのだが、1985年の159MMの登場に伴い、 MMレン
ズが新たにラインナップされた為、従来のレンズ(非MM)を区別の為にAEと称したもの。MMタイプが発売された当時は、旧タイプの在庫の元箱にAEのシールを貼って区別した。
従来機種に無かった159MM以降の新たな機能として、プログラムモード、 シャッター優先モードを追加。これにより、従来からあったマニュアルモード、絞り優先モードに加え、MMレンズのみで可能なプログラムモード、シャッター優先モードの計4モードが可能となった。基本的に現行レンズはMMタイプであるが、ドイツ製の超広角2本やマクロプラナーなど、MMタイプとして新発売されていないレンズもある。
AEとMMを簡単に区別するには、レンズの最小絞り値(絞り羽根を閉じた状態)の数字が緑であればMM、白であればAEである。その他、絞り羽根の形状、MMタイプ認識ピンなど異なる点は下の写真にて説明することとする。
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以下全て左がMMで右がAE。外観上は大きく変わらない
※AEのレンズ内部を覗いてみよう。MMに比べ内面反射防止処理が甘いのが分かる
左側のMMレンズの最小絞り値(上の写真だと16)が緑でペイントされているのが分かる
この点が最も簡単な見分け方である
マウントの取り付け金具が変更されている
MMのほうが丈夫ではあるが、AEはカメラ側を傷めない考慮がなされている
また、左のMMタイプは時計の7時の位置にMM認識用ピンが確認できる
(認識ピンが、カメラ側のマウント右下にある検知レバーを引く)
絞り羽根の形状は大きく異なる。MMになって真円に近くなった