RTSUチェック項目

 
 

 初代RTSに比べ、クオーツを搭載している分、シャッター秒時を含めて信頼性は格段に高い。比較的”ハズレ”は少ないと言っていいが、共通項目にある”ミラーずれ”症状はかなり目立つので必ずチェックしよう。

 

 以前は強引に頼めば修理してもらえたRTSIIも、現在では修理は絶望的。ミラーが上がりっぱなしで巻上げが噛んでしまったらご臨終。基板系より機械系トラブルのほうが多いので、とにかく巻上げは丁寧に。W-3なら一定トルクで安定して巻けるメリットがある。同じワインダーでもPMDやW-6を使っての高速連写はもちろん、1/30sec以下での連写も噛みやすいので絶対に避けたい。

 

@アイピースシャッター

 故障の確率としてはあまり高くないが、動かないのは論外だが、異常に固かったり粘っていることも稀にある。接眼部のカビもついでにチェックしよう。

Aシャッター幕

 意外と多いのがRTSUのシャッタートラブル。これはカメラ店でも見落としが多く、致命的な症状もあるのでよく吟味したほうがいい。露光中に先幕が収納しきれずに残るこがあり、フィルムの露光面積が減る。ミラーアップした状態にして2秒のシャッターを切りながら矢印のように左右をチェックしよう。特に赤い矢印の方に3mmほど先幕が残っているケースが多い。また、シャッターを切っても後幕が走行せず、開いたままになっていることもある。これらの症状はシャッターを切っても通常の感触があるために、ボディにレンズを装着したところで気付かない。幕の走行チェックは必ずミラーアップした状態にして、スローシャッターで調べよう。U型はカウンターが1になるまでダイアル位置に関係なく定速1/60秒で切れるので要注意。

 

 

 

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