G1チェック項目

 
 

 チェックは簡単なようで実に難しい。初期ロットだと94年の製造からもう10年を数える。NEW-ROM(緑シール)なら一度はメーカーを潜っているが、旧ROM(銀シール)は初期ロットでかつ一度もメーカーを潜っていない証拠。ROMの書き換えとメンテナンスをすることが望ましい。G1は具体的に調子悪い症状がハッキリと出る訳ではなく、なんとなく調子悪いような印象を受けることがある。その他、実用上全く差し支えないが、持っている本人が気になるか気にならないかのレベルの症状もある。多少目を瞑って予算を安く上げるか、少々高くても完品を買うかは好みの問題。

 

@シャッターが切れるか


 実に簡単なことだが、なかなか実践されていない。本体のみでシャッターを切ってもあまり意味が無い。Gシリーズは電気接点からレンズ装着をボディ側のROMで認識するので、必ずレンズを装着してシャッターを切ること。切れない場合、レンズのROM不良も考えられるので、問題があればレンズを付け替えてみよう。

 

Aシャッターストローク

 半押しからシャッター動作まで、シャッターボタンに違和感が無いか確かめる。個体差があるのでストロークは一律ではないが、不自然でなければOK。ついでにAEロックレバーにガタが無いかも確かめよう。

     

Bフォーカシング動作

 この動作テストには繰り出し量の多いプラナー45mmの装着が望ましい。マニュアルフォーカスダイヤルを最短に設定し、シャッター半押しを繰り返すとレンズ鏡筒が出たり入ったりする。このときの動作がスムーズであるかをチェック。この動作時、異音の出る固体が稀にあるが、動作にはあまり支障は無いケースが多い。ようは気になるか気にならないかの問題だ。

 

C液晶漏れ

 Gシリーズ特有の持病と言っても過言ではない。液晶の寿命が非常に短く、液晶の周囲が黒く滲んでいるのは日常茶飯事。2つの液晶窓があるが、フィルムカウンターのほうが頻度が高い。カウンターの文字に滲みがかかっていなく、かつカウンター数字が正常に読み取れれば実用上は全く問題ない。ファインダー内の液晶も漏れる事があるので一緒にチェック。あとは気になるか気にならないかの問題だけだ。メーカーでの液晶交換費用は一律9000円也。ようは中古で購入する時、価格に妥当性があるかどうかということだ。価格が安ければ現状で購入するのも一つの手だろう

        

Dフォーカスダイヤル

 電源を入れて回すとカリカリと音がするのが正常。あまり使われていないと内部抵抗が傷み、不自然な動作をする事がある。レンズを装着して、各ポイントで動作するかどうかチェックしてみる。

 

 

 

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