それほど故障頻度の高い機種ではないが、製造からやや経過した今、少しずつ不具合が出始めている。レンズを付けてのAF作動のチェックを充分にした上で、以下のチェックをしておきたい。
@ストラップ吊り環
まず、購入時点でこれがあるかないかをチェック。これが無いとストラップを付けての使用は絶望的である。その他アイカップの有無、スクリーンに傷が無いかをチェックしよう。645の付属品は後になっての入手は絶望的なので、予め付属品完備が望ましい。
Aファインダー内表示
AEファインダーのMF−1を使うなら、上段の写真のように必ずファインダー内表示をチェックしておこう。本体とファインダーとの電気接点のトラブルがあると表示されないことがある。下段の写真のようにファインダーを外して、本体単体でも表示が出ることを確認しておけば間違いない。
Bレンズ着脱ボタン
写真のような状態が正常。実用には差し支えないが、稀にやや飛び出している場合があるので、一応チェックを入れておこう。
Cモードダイヤル
ボディ側面のボタンを押して、モードダイヤルが動くことを確認。ロックボタンに不具合があると、モードダイヤルが動かない。
Dエラー表示
高速シャッターを数回連写で切って、このようなエラー表示が出ないかをチェック。これが出ると概ねシャッターユニットの疲労なので、ババを引かないように。修理すると4万弱かかるので、保証の無い取引はリスク覚悟で。
以上が645本体のチェックであるが、ホルダーにも落とし穴があるので、それも紹介しておこう。
Eホルダー
MFB-1のフィルム表示
2枚目の写真を見ながら、ホルダーの中にある該当するピンを指で弾き、3枚目の写真のように120と220の表示が切り替わることを確認。バネ圧が適当でないと、うまく切り替わらない。
Fホルダー中枠のロックピン
中枠中央の摘みを押さえ、中枠側面にあるツメがうまく引っ込むか確認する。これがうまく引っ込まないと、フィルムバックの中から取り出せない場合がある。1Aに限らず、1Bでも同じチェックをしよう。
Gローラーの亀裂
これはかなり発生頻度が高い。中枠の送り出し側のローラーの樹脂の両端に亀裂が入ることが多い。メーカーにて3000円で補修可能。1Aに限らず、1Bでも同じチェックをしよう。
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