137MDチェック項目

 
 

 137MDは中古価格帯が非常に低く、初心者や中級者のサブBODYに愛用されている。中にはトカゲ皮を貼ったリザードスキンモデルも存在する。残念ながら部品は払底しており、修理は非常に難しく、予後は良くない。1万円代前後半で手に入れられるのがこのカメラの良いところなので、あまり重箱の隅を突付かず、カジュアルにいきたいところだ。

 

 以前から安かった137MDだが、最近では1万円を割り込むことも珍しくない。修理の状況は以前と変わらずに厳しい。AE専用機だけに、露出計が命なのである。仮に修理できても、単価が安いだけに買い直したほうがベターというのが現実だ。

 

 

@露出計

 まずは露出計のチェックが何より先。標準レンズを装着して、赤で囲った部分を見ながら露出計が狂っていないか判断。137MDはマニュアルードが無く、絞り優先しかできないので、露出計が狂っていれば厳しい評価だがジャンクも同然。この時点で足切りとなってしまう。

 

A電源スイッチとBCランプ

 まず、BCチェック側(右に回す)にスイッチを入れて緑のパイロットランプの点灯を確認しよう。点灯しない場合は新しい電池を入れて再度チェック。次にOFFを経てAEロック側(左に回す)に投入。このスイッチが粘ったように固い場合がある。動作に支障は100%無いが、使う本人が気になるかならないかの問題。

 

BASA感度ダイヤル

 まだこの時代だとISOでなくてASAなんですね。このギザギザがついた円盤を少し持ち上げるようにして回すと感度設定できる。これがとても固かったり、砂を噛んでいるようにザラつくものもある。これもあまり動作には影響しないが、使う本人が気になるかどうかの問題。これが度を越すと感度ダイヤルが固すぎて動かないケースもしばしばある。

 

Cモード切替レバー

 モード切り替えレバーにて、バルブ、X接点、AUTOの切り替えをしてみる。時々固いことがあるが、AUTO以外はほとんど使用しないので、あまり気にしなくていいと思う。

 

Dカウンター

 137MDのカウンターは白地の円盤回転式。カウンターが問題なく進んで、裏蓋を開けるとリセットされることを確認しよう。黄色い丸で囲った部分は、ファインダー内カウンターの明り取り。トップカバーに接着してあるだけなので、陥没していないかをチェック。陥没していると、ファインダー内のカウンターが暗くて見にくい場合がある。

 

E電池ボックスの液漏れ

 小型集合電池ではなく単三電池を使うことから、電池室に電池の液漏れ痕(緑色)が残っているケースが稀にある。黄色い丸で囲った接点が腐食していないかをチェック。赤い丸の孔はシャッター幕のテンションコントロールなので、絶対に触れぬこと。

 

 

 

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