137MAチェック項目

 
 

 京セラボディの中ではなかなかのタフネスで、故障頻度も少ない為か、メインアンプもまだ交換が可能なほど。修理料金は2万円台前後半でそう安くはないが、ピントの合わせやすいファインダーの愛用者も多く、直す人も少なくないようだ。しかし製造開始から20年以上を数え、各部の老朽化は否定できない。内部よりも操作スイッチ系統にガタがきはじめているが、致命的なものは少ない。

 

 年代モノの割には、今でも同じようにタフネスボディで、そうそう壊れない。修理の状況は今では大きく変わり、受付すらかなり厳しい状態。電池の液漏れが致命となっているケースが多いので、使わない時は電池を抜いておこう。

 

@タイマースイッチ

 137MDとの違いはマニュアルモードの付加&ドラのコマ数のみと思っている人が多いが、MAになってオートパワーオフのタイマースイッチが新規に内蔵されている。約10秒操作しないと、メインスイッチのLEDの赤い点灯が消える省エネ設計。しかし、稀にこのタイマー機能が作動しないケースがあるので10秒待ってLEDの消灯を確認しよう。仮にこのタイマー機能に問題があっても、少々燃費が悪くなる程度で動作に支障はそれほどない。

 

A電源スイッチとBCランプ

 まず、BCチェック側(右に回す)にスイッチを入れて緑のパイロットランプの点灯を確認しよう。点灯しない場合は新しい電池を入れて再度チェック。次にOFFを経てAEロック側(左に回す)に投入。このスイッチが粘ったように固い場合がある。動作に支障は100%無いが、使う本人が気になるかならないかの問題。AEロックを多用する人には使いにくいだろう。

 

BASA感度ダイヤル

 まだこの時代だとISOでなくてASAなんですね。このギザギザがついた円盤を少し持ち上げるようにして回すと感度設定できる。これがとても固かったり、砂を噛んでいるようにザラつくものもある。これもあまり動作には影響しないが、使う本人が気になるかどうかの問題。これが度を越すと感度ダイヤルが固すぎて動かないケースもしばしばある。

 

C露出補正

 画像にある黄色い丸の中のボタンがロックボタンになっており、これを押すと×1から開放でき、1/4や4まで投入できる。×1以外の数字ではロックはかからず、フリーになっている。このロックボタンの不良で、押さなくても回ってしまったり、押しても回らないケースがある。

 

Dカウンター

 137MAのカウンターは白地の円盤回転式。カウンターが問題なく進んで、裏蓋を開けるとリセットされることを確認しよう。黄色い丸で囲った部分は、ファインダー内カウンターの明り取り。トップカバーに接着してあるだけなので、陥没していないかをチェック。陥没していると、ファインダー内のカウンターが暗くて見にくい場合がある。

 

Eファインダー内

 137MAはスクリーンの交換ができないので、擦り傷も個々の許せる範囲かチェックしておきたい。左側の黄色い丸の中はカウンターで、トップカバーとは独立した円盤なので、これも動作チェックする必要がある。

     

F電池ボックスの液漏れ

 小型集合電池ではなく単三電池を使うことから、電池室に電池の液漏れ痕(緑色)が残っているケースが稀にある。黄色い丸で囲った接点が腐食していないかをチェック。赤い丸の孔はシャッター幕のテンションコントロールなので、絶対に触れぬこと。

 

 

 

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